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ゲップをこらえて素早くまわれ

今日は健康診断であった。

数年前までは職場で毎年健康診断を受けていたが、
現在の仕事はほぼ自由業みたいなものなので、受ける機会がない。
何年も健康診断を受けないというのも不安なお年頃になってきたので、
Dの職場がらみで受けることになった。

健康診断が好き!という人はあんまりいないと思うけれど、
私だって好きではない。
しかも今回の健診では色々と初体験のものがあった。
腹回りを測る、とか。
マンモグラフィー、とか。
初体験はとにかく緊張するものである。

それでもまあ無事に色々な検査をクリアし、最後のレントゲンまでたどり着いた。
ここで胸部と胃のレントゲンを撮ったら終わりである。

レントゲンバスの中に入ると、お姉さんが現われて
「今日はバリウムもありますからね」
と言った。
「へっ?」
と聞き返すと、お姉さんはもう一度
「バ・リ・ウ・ム」
と繰り返した。
どうやら、胃のレントゲン検査というのはバリウム検査のことらしい。
くっそー、バリウムがあるなんて知らなかったぞ!
最後の最後で、ビックリである。

ここまでで、どうもこの健診は受診者に不親切、というか、
あまり詳しい説明もなく流れ作業的に「ほい、ほい」と
次のコーナーに送られていくものであることがわかっていたので
わからないことは今このお姉さんに積極的に聞いちゃった方がいいぞ、と思った。

で、
「えーと、バリウムってゲップをしちゃいけない、っていうアレですよね?」
と聞いてみた。
「そうです、そうです」
とお姉さん。
「バリウムを飲んでゲップをしない、と。わかりました」
遠い目でこたえると、
「初めてですか? 頑張ってくださいね♪」
と言われた。
うん、頑張る。


胸部のレントゲンが終わって、いざバリウムコーナーへ。
白衣のオバサマが、「これ飲んで!」と小さなビンを差し出した。
中には白い粒がたくさん入っている。
「これ、炭酸。これを口に入れて、この水で流し込むの。はいっ!」
おおっ、これはDに聞いたことがあるぞ、と思いながら
お猪口のようなコップで炭酸粒を飲む。
口の中に残った粒が、「ドンパッチ」みたいにブツブツとはじけた。

「で、次コレね!」
オバサマが紙コップをグイッと差し出す。
「一気に飲んでね、一気に!」
これがバリウムかぁ・・・と思いながら、白い液体を一気に飲んだ。
うん、これが噂のヨーグルト味なのかもしれん。

「飲んだ?じゃ、こっち。入って入って」
うなずきながらも、胃から突き上げてくるものすごいゲップ衝動を必死にこらえる私。
うおおーっ、これか! みんなが苦労していたのはこれなのか!

ゲプッ。

思わず一口ゲップをしてしまったが、鼻から出さずにもう一度胃に押し戻すという方法で
小さく頑張ってみる。


狭い部屋に入ると、天井から男の人の声がした。
「足の位置を下の絵に合わせてください」という。
足を合わせる。
「手で取っ手をつかんでください」という。
取っ手をつかむ。

で・・・気がついたら私はカプセルを半分に割ったような台の上に乗って、
地面と平行になろうとしていた。
この時点でもうかなりビックリしていたが、本当に大変なのはここからだった。

ナナメになったカプセルが止まると、今度は天井から矢継ぎ早に指示が飛ぶ。

「うつ伏せになるように体を回転させてください」
「そのままグルッとまわってください」
「3回まわってください」
「もっと早くまわってください」
「もっと素早く!」
「右の腰を上げてください」
「左の腰を上げてください」
「腰を上げすぎないでください」
「まわってください」
「もっと早くまわってください」

よくわからないままクルクルとまわり、時々腰を上げたり横を向いて固まったりと、
ゲップをこらえながら一生懸命天井の指示をこなす私。
もう気持ち悪いしゲップはしたいし、本当にみんなこんなことやってるのか不安だし、
頭の中は 「?????」 という感じである。

だって今までバリウム検査といえば、あの炭酸粒を飲む水が少なくてツライ(D)とか、
バリウム飲むと気持ち悪くなっちゃう(母)とか、
バリウム飲んでレントゲン撮ったらもうバリウムが胃になかった(父)とか、
そんな話しか聞いたことなかったのだ。

誰一人として、
「バリウム飲んだらね、そのままグルグルまわったり、腰を上げてポーズ取ったり、
色んなことしなきゃならないんだよ」
なんて言ってくれなかった。
こんなことが次に待っているなら、是非それを教えておいてほしかった、と私は思う。

とにかくもう苦しいやらおかしいやら気持ち悪いやら、
「ゲプーッ」
という感じでバリウム検査が終わった。
終わってすぐ、母に電話をして
「バリウムの時はみんな、台の上でまわったり腰を上げたりするのか」
と訊くと
「そうよ~。あれ、すっごく大変なんだから!」
とのことであった。
私一人じゃなくて、本当に良かった。


ともあれ、もうこれでバリウム検査のシステムはわかったので、
来年は 「早く早く!」 と急かされないようにしたい。

そして天井の指示をしのぐほどのスピードで華麗な3回転を決めたあと、
クィッと腰を上げてポーズを取ってみせたいと思う。

ついでに天井に向かってウインクする余裕なんかあったら最高だ。


8112901.jpg




年齢的に、今年から一気に検査項目が増加したのでありました。てへ。

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